カズレーザーと学ぶ 顔のお悩み一斉調査：老化物質AGEsを防ぐ秘密の食材とは？
今回の『カズレーザーと学ぶ。』では、肌の悩みの一つであるくすみの原因や、体全体に影響を及ぼす老化物質「AGEs（エージーイーズ）」について詳しく解説されました。AGEsは肌だけでなく、さまざまな病気を引き起こす恐れがあり、私たちの健康にも大きな影響を与えます。この記事では、東海大学農学部の永井竜児教授が解説するAGEsのメカニズムと、それを抑制する食材について紹介します。
老化物質「AGEs」とは？
AGEsは、体内に蓄積すると老化や肌トラブルを引き起こす物質です。特に肌のくすみやたるみといった悩みの原因としても知られています。永井教授によると、AGEsは本来、代謝によって4週間ほどで体外に排出されるものですが、基礎代謝が低下する中学3年生頃からその排出が滞り、体内に蓄積されやすくなるとのこと。
AGEsの主な発生要因：
- 糖質が過剰に体内に残り、タンパク質と結合することで生成
- 食生活の乱れや生活習慣による影響
- 紫外線やストレスが引き金となり、肌の活性酸素を増加させる
肌のサビと肌のコゲ： 紫外線やストレスによる活性酸素が引き起こす肌トラブルは「肌のサビ」と呼ばれますが、AGEsの蓄積によるトラブルは「肌のコゲ」と称されます。これらのトラブルは通常のスキンケアだけでは防ぎきれないため、生活習慣の改善が不可欠です。
AGEsの蓄積を防ぐためにできること
AGEsの蓄積を防ぐためには、まず規則正しい生活を心がけることが重要です。食生活の改善やストレスの管理、適切な睡眠など、生活習慣全般を見直すことで、AGEsの発生を抑えることが可能です。
AGEs抑制に「ヒシ」
永井教授が特に注目したのが、水草である「ヒシ」の実です。ヒシは、日本でも古くから食材として親しまれてきた植物であり、AGEs抑制が高いとされています。
ヒシの摂取方法：
- ヒシの実10gを0.5Lの水で煮出す
- 1日100mlのヒシ茶を飲み続ける
- 4週間ほどでAGEs抑制が期待できる
ユニークな水草「ヒシ」とは？ 〜特性、栄養、食べ方まで徹底解説〜
「ヒシ」とは、日本の湿地や池で見られる水草で、その実は古くから食用として親しまれています。ヒシの特徴的な見た目や栄養価の高さから、現代でも一部の地域では貴重な食材として扱われています。本記事では、ヒシの植物学的な特徴、栄養価、そして美味しい食べ方について詳しく紹介します。
ヒシの基本情報：水面に浮かぶ独特の植物
ヒシは、蓮のように水中から茎を伸ばし、水面に葉を広げる植物です。特に「菱の実」が注目されることが多く、この実は食材としても優れた栄養価を持っています。
ヒシの特徴：
- 茎と葉： 水面に広がる葉と、それを支える茎は、蓮を思わせる風情を持っています。茎は赤みがかった紫色をしており、緑色の葉が茎の先に広がります。夏になると、黄色い小さな花を咲かせます。
- 実の形状： ヒシの実は餃子のような独特な形状を持ち、ハート型に似た形で先端が尖っているものや丸みを帯びたものなど、種類も豊富です。実の大きさは人工栽培ではマッチ箱ほどの大きさになり、野生種では小さめで爪ほどの大きさです。
- 栽培と収穫： ヒシの実は毎年8月頃から成熟し、秋の終わりまで収穫されます。収穫されない実は自然に水中へ落ち、翌年発芽します。国内では、特に福岡や佐賀などが主要な生産地として知られています。
ヒシの産地と気候条件
ヒシは、温帯気候を好む植物で、特に湿地や沼地などで栽培されています。25℃〜36℃という温暖な気候と、水深60cm程度の浅い水域が栽培に最適とされています。原産はヨーロッパですが、現在では中国南部、ロシア、日本、ベトナム、台湾、ミャンマーでも広く栽培されています。
ヒシの実の味と栄養
ヒシの実は、硬い皮に包まれており、蒸したり茹でたりして調理されます。栗や芋に似たホクホクとした食感と、ほんのりとした甘みが特徴です。このため、昔からおやつや重要な食糧として食べられてきました。
ヒシの実に含まれる栄養素：
ヒシの実の食べ方と注意点
ヒシの実を手に入れたら、まず加熱処理が必要です。実は、新鮮な状態でも生食は推奨されません。内部に寄生虫がいることがあり、そのまま食べると下痢や腹痛、貧血などの症状を引き起こす可能性があります。
おすすめの下処理方法：
- たっぷりのお湯で約10分間下茹でする。
- 茹で上がったら、冷ましてから硬い皮を剥く。
人気の調理法：
- 豚バラ肉と炒め物： 角切りにした豚バラ肉と下処理したヒシの実を炒め、甘辛く味付けします。豚肉の旨味とヒシの実の甘みが絶妙なバランスです。
- レンコンとスープ： レンコンやスペアリブと一緒に煮込み、最後にナツメやクコの実を加えると、本格的なスープになります。
ヒシの実は貴重な食材
中国南部や東南アジアでは、ヒシの実が路上で売られているほどポピュラーな食材ですが、日本国内では珍しい存在です。特に百貨店や高級食材コーナーで見かけた際は、ぜひその栄養豊富な味を試してみてください。
最後に
肌のくすみやトラブルを防ぐためには、日常生活の見直しが欠かせません。規則正しい生活習慣と、AGEsを抑制するヒシ茶を取り入れることで、肌の健康を保つことができるでしょう。
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