探検ファクトリー 茨城・古河市の耐熱ガラス工場 HARIO(ハリオ)
今回は、茨城県古河市にある耐熱ガラスを扱う工場、そしてその背後にあるHARIOの魅力について、深く掘り下げてみたいと思います。この物語は、1921年の創業から続く、100年以上にわたるモノづくりの歴史と、そこで生まれた数えきれないほどの製品たちについてです。
HARIOの100年続くモノづくりの旅
HARIOは、耐熱ガラス「HARIO Glass®」の企画、製造、販売を行っている日本で唯一のメーカーです。創業当初は理化学品を扱っていましたが、1948年には耐熱ガラスの特性とガラス加工技術を活かして、コーヒーサイフォンの製作に着手しました。これがHARIOが家庭用製品へと進出するきっかけとなり、現在ではガラス製品に限らず、さまざまな素材を用いた幅広い商品展開を行っています。
耐熱ガラス「HARIO Glass®」へのこだわり
「HARIO Glass®」は、100%天然の鉱物から作られた地球に優しい素材です。この耐熱ガラスは熱に強く、酸にも強い特性を持ち、電子レンジでの使用が可能です。製造過程で発生する泡を残さないようにするために、泡切り剤として100%天然塩を使用しており、重金属は一切使われていません。さらに、ガラスにプリントする白のインクは無鉛インクに切り替えています。
環境への配慮と持続可能なモノづくり
HARIOは、医学や理化学の分野で高い安全性が認められている耐熱ガラスを主体に使用しています。電子レンジで加熱しても環境ホルモンが出ないようなプラスチック素材の使用を避け、安心で安全な製品を提供しています。また、使い捨て容器の使用を減らし、大切な資源を守るための取り組みも行っています。
「煙突のない工場」としての革新
HARIOの耐熱ガラスは「煙突のない工場」で生産されています。これは、ガラス原料を電気で溶かす、独自の技術開発によるものです。環境に配慮し、工場で働く社員に対しても配慮した職場環境を実現しています。
HARIOの物語は、ただのガラス製品を超え、暮らしに寄り添い、世代を超えて受け継がれる文化となっています。耐熱ガラスを通じて、より良い生活、より豊かな未来を目指しているHARIOの姿勢は、私たちにとって大きなインスピレーションとなります。これからもHARIOがどのような革新を見せてくれるのか、期待している方は多いでしょう。HARIOと一緒に、これからも美しく、豊かな暮らしを楽しんでいきましょう。
